香港の洗濯屋さん と ガス乾燥機
東京も、それなりに本格的な梅雨になってきてまして、雨も降るしジメジメした感じもします。まあ、湿度が102%とかになる香港に比べたら、全然マシですけどw
湿度が100%超えるって一体どう言う事かといいますと、昼間蒸し暑く湿度が98%くらいだった日に、夜の気温が下がりますと相対湿度が上がりまして、湿度が100%超えます。早朝に登山していると、薄い霧の中を歩いているような状態になりますが、正にあれが湿度100%超えた状態です。あの状態に香港の街中がなりまして、しかも気温は28度とかなので、どんなに汗をかかない痩せた人でも、ほんの僅かな汗も全く蒸発しませんので汗びっしょりと言う状態になります。地獄です。
あの香港の地獄からしてみたら、日本の梅雨なんて子供だましみたいなものでして、涼しいものですw
ちなみに、その状態で洗濯物を干しますと、全く乾きません。いや、比喩では無くて、洗濯機から出してハンガーに掛け、ベランダに出しておきますと、気がついた時には洗濯機から出した湿った状態のままです。いや、カビが生え始めてることすらありますので、香港で乾燥機は必需品です。
でも、全部のご家庭にそんな乾燥機があるわけでは無く、じゃあ無いお宅はどうしているのかと言いますとコインランドリーかと思うじゃないですか?香港にはコインランドリーはほとんど無いんです。その代わり「磅洗」と言うシステムがありまして、「磅」は香港の漢字である繁体字で重さの「ポンド」を表します。そう、重量に応じて料金を決めて洗濯をしてくれるんです。洗い終わったら乾燥機にかけ、しかも、最後は1枚1枚畳んでくれます。自宅で洗濯だけして、乾燥だけお願いする事も可能です。
ほぼ、どの洗濯屋さんも同じくらいの料金で「7ポンド≒3.2Kg」で「40香港ドル≒530円」くらいです。あとは「1ポンド≒450g」増える毎に「5香港ドル≒65円」の追加くらいでして、これで「洗濯・乾燥・畳み」まで全部やってくれまして、香港で有名なチェーン店だとこんな感じの料金表になってます。
日本でも最近はありまして、宅配便で送って「洗濯・乾燥・畳み」までやってから返送してくれて、6キロとかで2000円くらいは安いお店でもかかりますんで、香港の「磅洗」が如何に安いかと言う感じです。
さて、香港の事情はこんな感じなんですが、先日うちの奥様に「洗濯して乾燥しても、ふわっとしない。」と言われました。私に文句言われましても困るんですが、他に言う先も無いので仕方ありませんw
でもまあ、ちゃんと乾いてるし「こんなもんじゃ無いの?」と言いますと「会長さんの家の乾燥機だと、もっと、ふわっ、ふわっ、ってなったもん。」なんだそうです。この家に引っ越して来ました当初、洗濯機の入荷が遅れたと言う事で、洗濯機だけ後から配達になりまして、その間だけ同じマンション内のお師匠様のお宅の洗濯機をお借りしてました。
最近まで乾燥機能はあまり使わず、洗濯が終わったら普通に干していたので、我が家で購入した洗濯機で乾燥をしたら、どんな感じになるのか分からなかったようです。それにしても、電気で動く乾燥機にしたら中々良く乾燥できてると思うのですが。
奥様に「お師匠様のお宅の乾燥機はガス乾燥機だから、乾燥時間も速いし、電気で動くのと比べるのは無理だよ」と申し上げましたところ・・・
じゃ、うちもガスくん(乾燥機)買おう?
ほっほ~、まさか、そう来るとは思いませんでしたw
マンションて、基本的には洗濯機置場がよくあるような脱衣所に、ガス乾燥機って設置出来ないんです。理由は簡単でして、排気用のダクトの設置が出来ないから。出来ないと言うか、やれば出来るんですが、コストが非常に掛かるんです。排気用のダクトは高温になりますので、天井裏に設置するとなると排気ダクトの周囲を大量の断熱材で覆う必要もあり、そのための空間も必要なので非常に大規模な工事になります。
お師匠様のお宅の場合、脱衣所では無くて専用の洗濯室を作り、天井の高さを落として排気ダクトを洗濯室の天井裏で何回もループさせる事で排気の温度を下げてから、外に排気するためのダクトに接続したりと言う、非常に手の込んだ作りになってます。洗濯室の改装とダクト設置だけで、300万円くらい掛かってますから(汗;
それを奥様にお話いたしましたところ「そっか・・・、じゃあ、無理なんだね・・・」と非常に悲しそうにしておりまして、そんな様子を見ますと「とりあえず、一度聞いてみようか?」と言うしかありません。
昨日、お願いしてありました東京ガスさんと、マンションの施設の方、マンションの指定内装業者の方にお越し頂き、見積もりをしてもらいました。私は立ち会わなかったのですが、奥様だけですと少し心配でしたので、お師匠様のお宅の家政婦さんに一緒に立ち会ってもらいました。ええ、奥様だけですとその場でお願いしてしまう可能性がw
で、出ました見積もりが、ダクト工事だけで「38万円」随分と安いような気もするんですが、あの異常なお宅の工事代金と比べてるからでして、これでも随分と高いとは思いますw
あと、乾燥機を置こうとしてる脱衣所から排気させる壁面までそれほど距離が無く、温度を下げて排気するまでしなくてもいいと言う事、 排気用のダクトを出す部分がエアコンの室外機を設置する用に小さなベランダ状になっており、その部分の工事が比較的やりやすいと言う事なんだそうです。工事代と本体の代金を合わせて約50万円、ガスのコンセント設置は東京ガスさんが無料でやってくれるそうでして、東京ガス必死だなw
さて、どうしようかな~
この部屋の持ち主さん、半分くらい出してくんないかなあwww