民泊は、ほぼ違法です
最近、民泊民泊と騒がれておりまして、首相などの発言でも出てたりとか、さも民泊は解禁されているようなイメージがございますが、現在は「東京都大田区と大阪府の一部地域のみで、6泊7日以上宿泊する」これだけしか、合法で民泊の許可は出ません。既に決定している他の地域では北九州市が年内に、また滞在日数は2泊3日以上に緩和される予定です。一部屋丸々貸すタイプの民泊で無ければ、簡易宿所としての許可を取り民泊と称して合法で営業しているところもありますが、マンション一部屋や一戸建てまるまるではこの方法は使えません。
最近では、よくニュースなどでも違法に民泊営業を行ったとして旅館業法違反で逮捕される聞きますが、これなかなか逮捕まで行くには相当ハードルが高く、あちこちで揉めている話をよく聞きます。
今日、あるマンションの管理組合の方とお話する機会がありまして、民泊として貸し出されてしまっている部屋があり、深夜まで外人さんが出入りし住民から苦情が出てお困りとの事でした。本来、マンションの規約うんぬん関係なく違法なのでダメなのですが、とりあえずは規約の整備をオススメしておきました。
その上で、住民では無い者がオートロックの内側に出入りする事が「住居不法侵入」に該当する可能性と、不特定多数の者が出入りしているので「あの部屋で何かあったのでは無いかとの不安」で、その度に警察に相談する事もオススメしておきました。
海外から入ってきた民泊と言う方式ですが、これ海外でも当然問題になっておりまして、もともと合法だった国や地域で違法化したり、許可制にしたりしているところも出てきております。私としては、なぜ今さら日本で緩和させようとしてるのか不思議でならないところでして、異文化体験としてのホームステイならまだ分かります。オリンピックでホテル室数が足りないのでしたら、その期間だけの限定措置としてなら我慢も出来ますし、納得も出来ない事もないのですが。
ある日突然、自分の住む部屋の隣に不特定多数の外国人が出入りを始め、朝から晩まで大騒ぎしてゴミは散らかし放題。そんな状況を想像してみたら、今の民泊を取り巻いている問題や状況が分かりやすいかと思います。
そんな部屋、そんなマンションに、私は住みたくないなあ……