yuan² は、中国語で "元" の発音(pinyin)です

日常のつぶやき + 会社での出来事 + 奥様観察日記

皆さん最近、コメント欄を承認制にするのが流行ってるようなので、私もコメント欄をゲスト可の承認制にしてみました \(^o^)/

コップの水を海に入れたら随分と薄くなりますよね?

今日のこの更新、飛行機の中で書きまして、実は昨日は機内でインターネットが出来なかったため、数字関係はパソコンに残っておりましたエクセルの中身を見ながら転載しましたので、非常に大変でしたw

最後にリンクだけ一部張りまして、ちょっと今日は早いのですが仕事前に更新しちゃいます。


先日また我が家に、例のコンビ*1がやって来てまして、その時に「海の水は何リットルあるんだろう?」と、お坊ちゃんが言い出しました。仕方ない、パソコンを使わせてあげまして、最近のガキお子さんはインターネットで何でも簡単に調べられて便利な世の中になったもんです。

 

公益財団法人日本海事広報協会のホームページによりますと、海の水の量は約13億5,000万立方キロメートルなんだそうでして、1立方キロメートルは1e+9立方メートルで、1立方メートルは1000リットルと言う事は、1立方キロメートルは1e+12リットルと言う事になります。と言う事は、海の水の量をリットルで表しますと、

135,000,000k㎥ = 135,000,000,000,000,000,000リットル

13垓5000京リットルと言う事になります。

まだ2人とも小学生ですんで、指数使うだけで興奮しておりまして、更には聞いたことも無いような命数法の垓(がい)とか出てきて、飛び回って大喜びですww

 

そして、家政婦さんのところのお子さんが「こんなに水があったら、コップの水を海に入れても絶対に戻って来ないね」と言い出しまして、お坊ちゃんも「あたりまえだろ?入れた瞬間にどっか行っちゃうよ」と、ツッコミます。

まだ小学生では習わないと思うのですが、水と言うか、世の中の物体は全て分子と言う物から出来ていると言う事を話しますと、2人とも声を揃えて「「知ってる」」と、可愛くないガキ共よく知っておりますw 

 

じゃあ、これはどうなるだろうと2人に聞きました。

Q.コップの水を海に入れ、満遍なく混ぜ合わせた(不可能なんですが)として、海の水をコップですくった時に、元々コップの水に入っていた水の分子はどのくらいコップに戻ってくるでしょうか?

お坊ちゃんは「う~ん、よくて1個か偶然で2個?いや、100杯すくって1杯に1個入ってるくらい?」と言う答えでして、家政婦さんのところのお子さんは「ムリムリムリムリ、海にコップの水入れたら、プールくらいの水の量をすくって1個入るか入らないか」と言う事です。

 

では、2人の目の前で計算してみたいと思います。

まず、1リットル中の水分子の量を考える時に、海の水ですと不純物が多いので単純な純粋な水とします。

水1リットルは1,000グラムと考えまして、純粋な水は18g/mol そして分子の数は 1mol = 6.02e+23 個ですので、 135,000京リットルの水には、

135,000京 × 1,000g ÷ 18 = 7,500,000京 mol
7,500,000京 mol × 6.02e+23 = 45,150,000京e+23 = 4.518e+45

水分子が 4.518e+45 個含まれる事になります。これを数字にしますと

4,518,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000個

45載1800正(45さい1800せい)個の水分子が海の水に含まれている事になります。

 

また、コップ1杯200ccの水は200グラムとしまして、

200g ÷ 18 = 11.111… mol
11.111… mol × 6.02e+23 = 66.888… e+23 = 6.6888…e+24

水分子が 6.6888…e+24 個含まれる事になります。これを数字にしますと 

6,688,888,888,888,888,888,888,888個

6𥝱6888垓8888京8888兆8888億8888万8888個(6じょ6888がい・・・)の水分子がコップに含まれている事になります。

 

と言う事で、海の水にコップの水を入れてみます。すると、海の水の分子総量+コップの水の分子総量で、このような数字になります。

4,518,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000個 +
6,688,888,888,888,888,888,888,888個 =
4,518,000,000,000,000,000,006,688,888,888,888,888,888,888,888個

 

それでは、この「海の水+コップの水」から、コップに入るであろう分子の数分だけ水をすくってみたいと思います。

6,688,888,888,888,888,888,888,888 ÷
4,518,000,000,000,000,000,006,688,888,888,888,888,888,888,888 ×
6,688,888,888,888,888,888,888,888 =

9902.88個

と言う事で、広大な大海原にたったコップ1杯の水を入れ、満遍なく混ぜ合わせてからコップですくうと、もともとコップに入っていた水分子が約1万個*2だけ、戻ってくると言う結論になりました。

 

今まで見たことも聞いたことも、当然計算してみようと思ったことも無いような数字に2人とも大興奮でして「「すげー、すげー」」の大連発でした。ここまで喜んでもらえれば、こんな下らない事でもやった意味があると言うものです。

弊害と言うか、この後で大変な事になったのは「宇宙は、宇宙でやるとどうなる?」とか「もっと大きな数字になる物、他に無い?」とか、さすが小学生だけあって、どんどんエスカレートして調子に乗ってきてしまった事でしょうかww

 

先日、FX専業(id:fxse)さんがこんなお題を出されてまして、まだ回答がございませんw

ところで、子供を育てていると必ず1度は言われる事に「数学でこんな事勉強しても、大人になって役に立たないじゃん」があります。内容的には「国語で古文」とか「理科でモル濃度」とかいろいろバリエーションがありますが、言いたい事的には一緒です。

このある種の質問に皆さんなら、どのように答えますか?

2016/09/19 戦績 - FX専業 システムトレード日々の戦績

多分、ご本人も回答するのを忘れているのだと思いますがww

 

今回のこれとか、数字は極端に大きいですが、四則演算だけで子どもがこんなに興味を持ってくれたりする題材が、世の中にはいっぱいあると言う事です。ちゃんと、「モル濃度」のバリエーションも使ってみましたw 「勉強をなんでしないといけないのか」では無く「面白いと思える事を発見するために、勉強したい」と思えるような学習環境って大切だなと思います。

 

私が考える「なんで、大きくなってから役に立つとは思えないような事まで、勉強しないとならないの?」への回答は、

大きくなる前にいろんな事を勉強して、経験してみて、その中で自分が得意そうな事を発見するためにやってるんだよ。だから全部覚えられなくても、テストで100点取れなくても、進級も卒業も出来るんだ。

もし算数をやらなくても良かったら「算数が好きかも」って気がつく事も出来ないね。もし理科をやらなくても良かったら「理科が好きかも」って気がつく事も出来ないね。だから、小学校から高校生までは全部の勉強をしてみて、好きな事が見つかったら大学に行ってもっと詳しく勉強してもいいし、お勉強以外に好きな事が見つかったら別の道を進んでもいいし、そのためにいろんな事を勉強したり、経験したりが大切なんだね。

これ、今から20年も昔に教育実習を受けた時に受け持った子どもたちに話しまして、指導教諭から酷評でB評価だったものです(汗; 

 

いまだに、間違ってると思わないんですけどねwww

あっ、計算とか違ってると言う部分がございましたら、ご指摘下さい。

 

 


*1:お師匠様のお宅のお坊ちゃんと、お師匠様のお宅で働く家政婦さんのところのお子さん

*2:最後の方の非常に大きな数字の計算に関しましては、googleさんを使っておりますので、若干違うかもしれませんが、およその数字は合っていると思われます。なので、水分子の戻ってくる数も約1万としております。