yuan² は、中国語で "元" の発音(pinyin)です

日常のつぶやき + 会社での出来事 + 奥様観察日記

皆さん最近、コメント欄を承認制にするのが流行ってるようなので、私もコメント欄をゲスト可の承認制にしてみました \(^o^)/

家政婦さんと言う職業

今月初め、家政婦さんを雇うと言う事を書きました。

yuan2.hateblo.jp

 

そして、先日は「奥様安静事件」が発生いたしましたw

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うちの奥様がお医者さんに「安静」と言われる前から少しづつ働き始めてもらっていたため、事前にあれやこれやお願いする事も出来ておりまして、慣れてきた感じの時に「安静」となったので、突然やって来たりとかよりも良かったかなと思っております。家事とかって、口で指示したりお願いしても、なかなか思い通りに通じなくてイライラしてしまいますからね。

  


 

大昔は小説にも出てくるような住み込みの家政婦さんや、それこそ「おしん」の世界のような丁稚奉公・年季奉公のような者も多くいたようですが、核家族化が進み家政婦と言う職業が激減、ところが近年は家政婦の需要が急上昇しております。理由としては、家政婦と言う職業を激減させた核家族化が、今度は逆に家政婦需要を喚起しているのだそうです。

まず、家政婦激減期の核家族は奥様が専業主婦になるパターンが大半の時代でありました。ですので、夫婦単位とする小規模な住宅では、子育てを含めても奥様1人の手で家事は用が足りたと言う事です。

ところが現在「専業主婦になるのは至難の業」とも言われるような時代になって来ておりまして「夫婦で働き家事をする時間が無い」「子育てをしながら仕事もしており家事が全く出来ない」と言う理由での需要、それと「高齢な夫婦又は独居老人の方で全ての家事をこなすのが困難であり、介護保険でのサービスでは全てをまかなえない」と言う2つの巨大需要があるんだそうです。

 

ただ、料金的にはフルタイムでお願いしようとなると、当然ですが非常に高額な料金が必要になってきます。神奈川県と大阪府の一部で外国人家政婦の試験解禁が行われておりますが、こちらに関しても日本の労働基準法の範囲内で設定した賃金は支払う必要があるようですので、多少安い程度のメリットしか料金的にはございません。

外国から家政婦を招聘して住み込みとして働いてもらう事を許可している、香港やシンガポールでは、なんと家政婦だけは賃金は別枠設定されておりまして、通常の労働者としての最低賃金は適用されません。こう言うのを聞きますと、日本人的にはすぐに「奴隷」と言う事を想像するかと思うのですが、国による賃金格差や物価水準の違いなどを考慮しますと、一概に就労国の最低賃金を払う事が良いとも限らないのです。

 

うちで働いてもらってる家政婦さん、当然日本人でして最低賃金の縛りはありますので法令に従ってお支払しております。ただ、一般的に言われているような「家政婦さんは少し多めの賃金」と言う基準にはしておりません。それは、先日のブログでも書いたのですが、この家政婦さんの生活を取り巻く環境の中でDVから保護されていると言う部分がございまして、その担保に必要な部分を負担していると言う理由がございます。一般的に言えば「福利厚生」を充実させて、お給料は少し安めと言うのと同じような感覚です。

香港やシンガポールの法令では、お給料自体は低くてもいいようになっておりますが、住み込みでの「居住費や食費」などの控除には厳しく制限があり、生活全てを賄う代わりに出身国で働くときよりは多めの賃金を手にできるような制度になっております。これも一種の福利厚生を充実させているパターンです。 

 

今後、ますます家政婦の需要と言うのは伸びるような予測もあり、確実に外国人家政婦の全面解禁はやってくるでしょう。既に何十年と外国から家政婦さんを招聘する事を許可している国や地域がどのようにして制度を運営して、なぜ自国の最低賃金制度を課さないのか、その辺をもっと調査して日本に合った制度を作っていかなければ、表面的に高額な賃金に見せて控除が多いような制度が蔓延してしまってはいけないと思います。