yuan² は、中国語で "元" の発音(pinyin)です

日常のつぶやき + 会社での出来事 + 奥様観察日記

皆さん最近、コメント欄を承認制にするのが流行ってるようなので、私もコメント欄をゲスト可の承認制にしてみました \(^o^)/

司法取引

この6月1日から、ついに日本でも司法取引の制度が始まりました。 

www.jiji.com

とは言っても、今まで司法取引は全く行われていなかったのかと言えばそうでもなく、検察官の持つ「起訴しない権限」を使って行われた事例も数多くあるでしょうが、きちんと法的に司法取引という制度が始まったということです。ぶっちゃけ、司法書士にはほとんど関係ないと言えば関係ないんですけどw 

 

ところで、この司法取引が盛んに行われている事で有名な国にアメリカがありますが、よくドラマなんかでも司法取引で減刑とか聞くでしょう。麻薬の売人が捕まり、麻薬の仕入元を暴露する事で司法取引をして減刑され、刑務所出たら組織に拉致されてとかよくあるストーリーですw

実際には、刑務所出たら組織が拉致するほどの重要人物の逮捕に結びつく情報を提供して司法取引が認められた場合、同時に証人保護プログラムが適用される事が多いらしいのでドラマのようにはいかないようですが。

 

 

今回の日本の司法取引制度や、アメリカのドラマに出てくるような司法取引の場合、「司法取引を持ちかける方」と「司法取引の材料」は、ほぼ同一かと思われます。日本の司法取引制度が想定している経済犯の場合、「詐欺で捕まった犯人」が「詐欺の首謀者の情報を材料にする」場合や、アメリカのドラマの場合は「麻薬の売人」が「麻薬カルテルの情報を材料にする」場合という意味です。

そう、一般的にはそれが常識でしょう。司法取引が盛んに行われているアメリカでも、ほとんどの人がそう思ってるかと思います。でも、実際に司法取引先進国といえるアメリカで行われている司法取引の非常に多くが、「司法取引を持ちかける方」と「司法取引の材料」は違うんだそうです。

 

アメリカで交通違反をすると、弁護士に依頼して軽い内容に変更してもらったり、全くの不問にしてもらったり出来ると言うのを聞いた事があるでしょうか?

日本風に言えば、40キロオーバーで捕まったのを駐車禁止に、あるいは、60キロオーバーで捕まったのを不問にと言う事です。この、交通違反の内容と減刑または不問になるところの差と言うのは「弁護士に払う料金」と言う、また微妙なところなんですが、なぜかと言うと、

弁護士が元々ネタとして持ってる犯罪情報を

裁判所に対して司法取引の材料として使う事で

依頼人交通違反減刑・不問にしてもらう。 

って事なんです。(別の方法で交通違反減刑・不問にする方法もあるようですが、これが主な手法だと言う事です。) つまり、誰かが交通違反をして弁護士に依頼して来ないと、その犯罪が公にならないと言う事になってまして、これってどうなんでしょうかねえ。日本でいきなりこんな風になるとは思えませんが、そのうち登場しそうな気がしてなりません。

 

まっ、運転する側からしますと、ちょっとした違反で免許に傷つくならお金で解決出来るようになると言う意味では、便利なのかもしれませんが。

もしそれが日本でも可能になった際には、弁護士の先生はお忙しいでしょうから、ぜひ司法書士にも扱わせて頂ければと思いますw 交通違反簡易裁判所が多いんで、司法書士簡易裁判所では代理権持っる方も大勢おられますんで。