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yuan² は、中国語で "元" の発音(pinyin)です

日常のつぶやき + 会社での出来事 + 奥様観察日記

皆さん最近、コメント欄を承認制にするのが流行ってるようなので、私もコメント欄をゲスト可の承認制にしてみました \(^o^)/

医療ツーリズム推進 と 命の重さの平等

日本に住む方、その中でも特に日本で生まれ育った方はあまりご存じないかもしれませんが、いま日本には医療ツーリズム*1と言う目的で来日される方が非常に多くなっております。

 

外務省では、医療を受けるために来日する方用に「医療滞在ビザ」と言う、今までは観光ビザで対応していたものを、1滞在半年(例外として医療機関の要請で延長が可能)の滞在期間が与えられ3年マルチと言う、日本のビザとしては非常に珍しい長期滞在が可能でしかも使用回数がマルチと言うビザを発行しております。

医療滞在ビザ | 外務省

 

厚生労働省では、外輪団体の「一般財団法人日本医療教育財団」を通じて「外国人患者受入れ医療機関認証制度」と言う、いわゆる外国人向けのお墨付きを与える事を始めております。

外国人患者受入れ医療機関認証制度 (JMIP)|日本医療教育財団 

 

観光誘致を担う経済産業省では、同じく外輪団体の「一般社団法人Medical Excellence JAPAN *2」を通じて、ストレートに医療ツーリズムで来日する方向けを支援する企業向けの認定制度「医療渡航支援企業認証」を行っております。

www.medical-excellence-japan.org

 

これら、海外の裕福層を取り込もうと言う事でして、全て自費診療での医療になりますが、本国で受けられない高度な医療を欧米よりも安く受けられると割りと評判のようでして、特にアジア地域の方には地理的に近いので便利でしょう。

多分ですが、これ自体を批判する方と言うのは、ほとんどいないのでは無いでしょうか?よく中国人の爆買いに関しては批判もありましたが、日本の医療制度を圧迫するほど外国からの渡航者が増えているわけでもなく、そう言う部分も批判対象外である理由にはあるのかもしれませんが。

 

一方、日本では医療費削減、医療費削減と言われ、実際に医療現場だけでなく医療を受ける我々も医療費削減を目の当たりにしております。例えば、ジェネリック医薬品への切り替え推奨などは最たる例です。

それとは別に、俗に医療関係者の間で言われる「まるめ」と言う診療報酬の包括化もありまして、こちらは我々の目には直接触れませんが「最近、検査が減ったなあ」とか思う事はありませんか?これ、どんなに検査をしても、一瞬の問診で終わっても、同じ病気の医療報酬は同じ金額と言うものです。言ってみれば、医療版の食べ放題みたいなものでして、患者側(お客さん)からするといっぱい食べた方が得をする、 医療機関側(お店)からするとあまり食べない方が得をすると言う状況になっており、今の現状としては「食べ放題のお店で、食べ放題と知らずに、おすすめされたランチを食べている」そんな状況です。

厚生労働省が「医療費削減、医療費削減」と大合唱する理由は確かにわかります。一方で、削減した医療費で最低限の医療しか行わない=行えない状況であれば、新しい医療も出ず・開発もされず、医療先進国ではいられなくなるのは当たり前な事です。

 

「じゃあ、金持ちからは金をむしり取って、いろいろな医療をすればいいじゃないか」と言う意見も出るのですが、これがまた「混合診療の原則禁止」と言う「健康保険適用」と「自費診療」は混ぜられないと言う問題がありまして、ほんの一部でも自費診療を行うと、全て自費診療になると言うものです。そう、99%の健康保険適用の診療と1%の非適用の診療を行うと、全部健康保険非適用になってしまいます。

その根底にある考えが「命の重さは平等だから、同じ医療を受けられる社会保障の仕組みを維持しなければならない」と言う考えからです。これはこれで素晴らしい考えだと思いますし、基本的に全住民が同じ医療を受けられるように社会保障が完備された日本は、諸外国でも珍しく、大変素晴らしい制度が維持されていると思います。

 

ただ「医療の水準を高く保つ」と「医療費削減」と「全住民健康保険加入」を全て維持するのは不可能と言う事を、今後どうするのかなと思いまして、今日のブログをなんとなく書いてみました。特に「これが正解だと思う」とかもありません *3

 


*1:メディカルツーリズムとも言われますが、こちらは商標権を持つ企業があるため、日本語では医療ツーリズムと言われる事の方が多くなっております。

*2:余談ですが、社団法人・財団法人の名称中に英文を使うと、急に胡散臭く感じるのは私だけでは無いはずですw

*3:ただ、私ですと健康保険料を毎月6万円くらい、会社負担分を合わせますと倍の12万円くらい、毎月毎月支払っているわけでして、年間で約150万円の健康保険料を自己負担+会社負担で支払っていながら、わずか1つの検査すら自費診療となると全額自費診療になってしまうのであれば、健康保険止めて外国の医療保健に入った方がはるかに安いと言う状況になってしまいます。なんだかな~ とは、正直思いますw