ANA 機内インターネット - ロングホール B777
いま、日本へ帰国するために飛行機に乗ってまして、飛び立って2時間くらいでロシア上空に入り、あと2時間くらいで到着予定なんですが、まだロシア上空です。
どんだけデカイんだよ、ロシア!
さて、国際線の機内でもインターネットができる便利な世の中です。が、しかし、だがしかし、便利な物には裏があるんですねえ。
ANAで近距離を飛ぶB787の場合、採用されている機内インターネットのプロバイダーが、たまに私がこのブログで言っておりますパナソニックアビオニクスでして、制限は時間しかありません。1時間プランを購入しますと、きっちり1時間で終了です。
ところがこの、本日搭乗しておりますB777に採用されている機内インターネットのプロバイダーは、あの悪名轟くOnAirです。30分プランが$4.95で、15MBまで、1時間プランが$8.95で30MBまで、フルフライトプランが$19.95で100MBまでとなっております。100MBって、ちょっとしたアプリの容量より少ないですからね。
しかも、最近は使う人が増えたせいか通信速度もかなり遅くて、速度測定とか無駄な事はしたくないのでしてませんが、大きなファイルを落としてくる時に計算してみましたら、200Kbpsくらいしか出ておりませんでした。皆さんが寝てる時間帯は、それでももう少し速度は出ている感じです。
パナソニックアビオニクス社の機内インターネットが採用されている飛行機の場合、これもう正直言いまして運なんですけど、使ってる人が少ない場合には、衛生回線が独り占めに近い状態になりまして、最高で2Mbpsくらいの速度が出た事があります。しかも従量課金が無いため、ある意味使い放題です。もしかしたら、そこら辺の個別制御の関係とかもあり、航空路の問題よりも機材の大きさの問題でB777にはパナソニックアビオニクス社では無く、OnAir社の採用になっているのかもしれません。
これ、100MBの容量を使い切りましたら、自動延長ではありませんので再度申し込みが必要です。まあ、そうやっておかわりしていけば容量自体は使えるんですが、この速度がどうにもならない。そこで、うちのお師匠様(id:fxse)とHG取締役が考えました、
バルク転送だ!
と言うことです。「バルク転送とは何ぞや」と言いますと、2本以上の回線を束ね(バルク)て、あたかも1つの早い回線として使おうと言う技術でして、大昔にISDNなんかで使われていた技術だそうです。へ~、知らんw
今回、ノートパソコンに無線LANのカードを2つ挿しまして、それぞれの無線LANカードでフルフライトプラン($19.95)を契約しました。そして、日本の会社に設置してありますアクセスポイント用のコンピューターに、この2つのLANカードからVPNと言う仮想的な専用線を作りまして、更にアクセスポイント用のコンピューターでデーターを高圧縮させ、画像は極端に画質を落として転送させたところ、体感速度で地上でスマホしてる時に「ああ、ちょっと遅いな」と思う程度で使えるようになりました。ここまで、今回のこの遊び実験に10万円くらい使っておりますw
その上で、普段使っておりますこのノートパソコンに、デュアルブートとか言う仕組みを組み込みまして、飛行機の中でインターネットをする際にはリナックスの専用システムを起動させまして、余計な通信が一切行われないようになってます。そう、Windowsアップデートとかされたら、従量課金は一巻の終わりですんで。そして、そのリナックスから会社の普段使っているパソコンをリモートデスクトップ接続で制御しまして、インターネットをしているわけです。
もう、ここまで来たら執念とも呼べる程ですw
ちなみに、スカイプをするのはリモートデスクトップ接続ではちょっと厳しいので、今度は逆にリナックスでwindowsのスカイプを起動させられるような仕組みを作って、インストールするというメチャクチャな世界です。何がここまで男たちをそうさせるのかwww
いままで、2回くらいはおかわりして300MBくらいは毎回機内で使ってましたが、今回はおかわり無しで行けそうです。しかも、速度的にもいい感じでして、正確な通信量も同時に測っているのですが、まだ若干余裕があり「圧縮技術って凄いなあ」と言う感じです。
そうすると、 今までと比べまして、1フライトで約2000円ほど節約が出来ます。秘書子も同じくらい使ってますので(あっちは、本当に仕事ですけどw)同じく約2000円ほど節約出来るでしょう。1往復で4000円×2フライトの8000円として、10万円回収するには12回か・・・ いや、回収できそうだな・・・
これ、最終的には「10万円も無駄なお金使って」と言う流れで終わらそうとしてたんですが、なんかちゃんと元が取れそうなので、オチが無く終わります(汗;
あと、規約はよ~く見ましたが、バルク転送はダメとは書いてありませんでしたので、念のため。