yuan² は、中国語で "元" の発音(pinyin)です

日常のつぶやき + 会社での出来事 + 奥様観察日記

皆さん最近、コメント欄を承認制にするのが流行ってるようなので、私もコメント欄をゲスト可の承認制にしてみました \(^o^)/

ドクターコール

ただいま英国夏時間で8月4日午前7時くらいです。日本ですと午後3時くらいでしょうか。

 

えっと、マン島ですが少々手詰まり感がございます。仕事ではなく、ブログのネタ的にw 仕事は先日 "島時間" とか愚痴った割には順調に進み始めまして、お盆になる前には帰れるのかな?www

 

先ほど、日本にいる奥様とスカイプで会話しながら日本のヤフーをチラチラしてましたら、こんな記事がありました。

bylines.news.yahoo.co.jp

飛行機にこれだけ回数乗っておりますと、私も乗っている時にドクターコールを聞いたことは1度や2度ではありません。幸いな事に、お医者さんの判断で緊急着陸になったり、機内で亡くなられた方にお会いした事は私自身はありませんが元同僚でおりまして、お医者さんの判断で緊急着陸になった飛行機に乗り合わせていた元同僚の話では、よく美談で語られるようなモノでは無く、あちこちでザワザワと「勘弁してくれ」と言う感じだったそうです。それは、体調を悪くされた方へ向けてもありますが、緊急着陸を要請したお医者さんへ向けても感じたそうです。

日本の航空会社は日本の法律が機内で適用されます。もし、日本の航空会社内で緊急要請に応えたお医者さんの判断が仮に誤っていたために死亡したら、それは日本の刑法で裁かれる事になります。緊急時に医師を含む医療関係者が要請に応え、その結果として命を救うことが出来なかったり、大きな障害を持つことになった場合、現在の日本の法律では有罪となり更に民事上の損害賠償を負う可能性があります。

機内はごく限られたスペース、医療用具、薬品しかありません。聴診器は騒音が大きくて使えないそうです。それでも、日本の法律は医師や医療関係者に地上と同じだけの職責を求めております。これではお医者さんが、ドクターコールで名乗り出てもいいと思いたくも無くなります。行って診療して訴えられるなら、なにもせず知らん顔しておいた方がいいからです。それでも名乗り出る方がおられるのは、崇高な理念をお持ちとしか言いようがありません。

先ほどの緊急着陸の要請ですが、このような状況でしたら、仮に「目的地まで大丈夫だろう」とお医者さんが思えたとしても「いや、でも万一・・・」その思いで、緊急着陸を要請したい気持ちが十分に分かります。 

 

アメリカやカナダ、オーストラリアの多くの州では「善きサマリア人の法」と言うものがあります。

「災難に遭ったり急病になったりした人など(窮地の人)を救うために無償で善意の行動をとった場合、良識的かつ誠実にその人ができることをしたのなら、たとえ失敗してもその結果につき責任を問われない」という趣旨の法である。誤った対応をして訴えられたり処罰を受ける恐れをなくして、その場に居合わせた人による傷病者の救護を促進しよう、との意図がある。

善きサマリア人の法 - Wikipedia

これは、リンク先の Wikipedia にありますように、緊急事態で人を救おうとした時に責任をとらせないと言う法律でして、日本ではまだ存在しておりません。なぜ存在していないのかと言いますと、反対している方々がおられるからでして、どんな団体か集団かは置いておきまして、一番の反対理由は「医療過誤を見過ごす可能性がある」と言うものです。

これ、本質がそもそも間違ってまして、航空機や船舶、次の停車駅まで区間が長い新幹線などの中での出来事を想定しているわけでして、設備の整った病院での医療過誤と同列に語るのが間違ってるんです。レントゲン撮影、CT、MRIで写っているのに見過ごしたものと、超音波診断装置すら無い機内で問診や触診だけで判断する事が同じはずが無いのは誰しも分かる事です。まあ、いろいろ書いても私自身が医療関係者ではありませんので、遠吠えにしかならないのですが。

 

ドクターコールでお医者さんの呼び出しに応答がない場合、医師以外の医療関係者に対しても呼び出しがありますが、うちの会社でなぜか働く看護師や薬剤師に以前聞きましたところ「絶対に応じたくない」と言っておりました。ただ、お医者さんが人手を必要としており、そのための呼び出しであれば応じるとも言っております。

 

ヤフーの記事を見ながら、そんな事を思い出しておりました。