yuan² は、中国語で "元" の発音(pinyin)です

日常のつぶやき + 会社での出来事 + 奥様観察日記

皆さん最近、コメント欄を承認制にするのが流行ってるようなので、私もコメント欄をゲスト可の承認制にしてみました \(^o^)/

シンガポール永住権

どこの国でもそうですが、ある程度ビザを更新して住んでおりますと、永住権を申請出来るようになる国が多いです。有名ドコロですとアメリカ、日本人に人気なのはオーストラリア、カナダも比較的人気がありますかね。

これ、ビザを何回も更新して海外に駐在させておくような人物であれば、自国の経済にとって有益だろうからと言う事で、永住権を与えておけば、仮に現在の勤務先を退職しても自国に留まってくれるだろうと言う事なんです。ビザで住んでいると、現在の勤務先を退職して転職となると面倒なので帰国してしまう恐れがあるためと言う事です。

 

シンガポール、以前は非常に簡単に永住権を発行してくれる国の一つでした。先進国の仲間であるのに「こんなに簡単に・・・」って思うほどでして、永住権を取得し、さらにはシンガポール国籍となる帰化をすれば、シンガポールのパスポートでアメリカにビザ免除で入国出来るので、東南アジア地域から優秀な頭脳をかなり取り込めたようです。

2000年になる前にアメリカにビザ免除で渡航が可能であったのは、アジア地域では日本(1988年から)、ブルネイ(1993年から)、そしてシンガポール(1999年から)の僅か3ヶ国だけでした*1

 

と、そんな状況ですので日本人でも多くの方がシンガポールの永住権をお持ちかと、そう普通は思うのですが、ところが悩んだ末に永住権は持たない選択をする方がかなり多いんです。

それは・・・

 

自分の子供(男の子限定)に兵役の義務が生じるためです。

 

正確に言いますと、永住権を取った本人にも兵役の義務があるのですが、永住権を取った元になるビザカテゴリーによって、又は投資永住権だった場合には、永住権を取った第一世代には免除になります。また、それ意外の場合でも、通常は永住権を取るとなると年齢が30歳以上の事が多く、事実上兵役が免除されております。でも、永住権を取った親に付随して永住権を取った子供に関しては、年齢的に兵役が免除されません。

 

超裏ワザとして、子供だけは自分とは別に、投資永住権の2千万シンガポールドル(約16億円)を投資するプラン(現在停止中)に子供自身の名義で申し込むと言う恐ろしい方法があったそうでして、贈与税が無い中国人の超大金持ちがやっていたとか(汗;

 

そんな感じで、シンガポールの永住権を持つと子供(男の子限定)に兵役の義務が生じるので、皆さんシンガポールの永住権は躊躇すると言うお話でした。

 


 

余談ですが、香港や澳門(マカオ)は7年間ちゃんと働いて税金納めながら居住しますと、永住権がもらえます。

そして、香港は1997年、澳門は1999年の中国への返還前に永住権(永久性居民権)を取得していた場合、香港永住権を持っている者には英国政府から「英国海外市民旅券」と言うパスポートが発行され、澳門永住権を持っている者にはポルトガル政府から「ポルトガル旅券」が発行されます。なんと、澳門の方はポルトガル本国と同じパスポートが発行されてるんです。

これは日本人でも一緒でして、日本国籍を放棄せずに合法的にポルトガル旅券を所持出来ます。そもそも澳門永住権を元にして発行されているポルトガル旅券ですので、ポルトガル国籍を取得したわけではありません。

 

こう言うところ、英国は割りとケチですよねw

 


*1:現在アジア地域では、大韓民国(2008年から)と中華民国(2012年から)もビザ免除にてアメリカに渡航可能です。