ああ、旧羽田空港国際線ターミナル
そう言えば、羽田空港の正式名称は「東京国際空港」*1でして、国際空港なのになぜか今から5年ちょっと前まで、基本的には国内線専用の空港でした。
まあ、国際線もあるにはあったのですがアジア地域への便がほとんどでして、名目上は全てがチャーター便と言うイレギュラーな対応をしておりました。ええ、時刻表があり、航空会社からもチケットが買えたのに、なぜかチャーター便*2だったんです。
以前は、羽田空港国内線第2ターミナル南側に小さな国際線ターミナルビルがありまして、表にあった「国際線ターミナル」の表示は、21世紀になっても古めかしい看板のままでした。
この摩訶不思議な定期チャーター便は、2002年から羽田ー金浦、その後、上海(虹橋)・香港・北京と就航地が増えていきました。ところで、この2002年から始まった定期チャーター便よりも先に国際線を羽田発着で運行していた航空会社がありました。正確に言えば、成田空港が1978年に開港して国際線が羽田空港から成田空港へ移管した際に、ある地域の航空会社だけが羽田空港発着として残ったのです。台湾のチャイナエアラインでした。
そう、中国共産党政府との航空協定によって、中国と台湾の航空会社が同じ空港を使わないようにするため、チャイナエアラインだけは成田空港のB滑走路共用開始した2002年まで、羽田空港を使うことになったんです。
私が中高生のころにアメリカのビザ免除が開始され、ハワイ旅行ブームの中で、チャイナエアラインのハワイ便は羽田空港発着と言う非常に有利な条件*3で、営業できたチャイナエアライン。そして後から東京乗り入れを開始した同じく台湾の航空会社であるエバー航空も、海外旅行ブームの中で、羽田空港発着を上手に使い、羽田ー台北線の高搭乗率をキープしていきました。
そんな私は、実はあまりチャイナエアラインやエバー航空は使ったことがなく、それほど羽田空港発着の恩恵をこの2社で受けた記憶はありません。
私が旧羽田空港国際線ターミナルで受けた恩恵、なんと飛行機に乗るために便利な立地と言うのでは全く無く、ここにありました、韓国のハナ銀行の両替レートが東京で一番良い現金両替レートでして、よく日本円を米ドル現金にしたい時に、旧羽田空港国際線ターミナルまで行って両替しておりましたw
凄い回りくどい内容でしたが、いま羽田空港におりまして、出張バッグに英ポンドが入っていたのを発見しまして「ラッキー」と言う事で両替しながら、ふと思い出したわけです。
これからシンガポールへ旅立ってきます。