お役所のお客様
今日の午前中、ちょっと用事がありまして23区内某区の区役所へ行ってまいりました。普段は行かない区の区役所でして、ちょっとビックリしたのは、窓口の方に「お客様」って呼ばれた事です。
よく私が行く役所と言えば法務局、法務局ですと法人関係の登記部門では「御社」って言われます。たまに「そちら」って言われる事もありますw あと、不動産登記部門では「権利者の方」や「義務者の方」って言う言い方もされます。まあ、法務局の場合は誰を対象にしてるのか明確にするために、あえてそう言ってると言う部分もあるかとは思います。
確かに来客者なので「お客様」で間違いないのですが、様ってどうよとも思ったわけです。お店からしてみたら、利益をもたらしてくれる人なので様付けは当然でしょう。ではお役所から見た時に、来客はその役所が管轄する自治体なり組織に利益をもたらしてるのかと言えば、まず間違いなく費用負担よりもコストが掛かっていると思います。
役所にとって、住民や来客者に対するサービスと言うのは利益を出すためでは無く、一種の委任だと思うんです。お店と購入者のように上下関係では無く、対等とまでは言わなくても、便利な日本語で言えば「持ちつ持たれつ」そんな関係。
役所が住民や来客者に対して「お客様」と言う気持ちを持って業務をする事はいい事だと思いますが、呼称は「お客さん」くらいでいいのでは無いかなと思います。「お客様」とか呼んで、変につけあがる人が出ないか、そっちの方を心配してしまいました。