yuan² は、中国語で "元" の発音(pinyin)です

日常のつぶやき + 会社での出来事 + 奥様観察日記

皆さん最近、コメント欄を承認制にするのが流行ってるようなので、私もコメント欄をゲスト可の承認制にしてみました \(^o^)/

スマホのアップデート

年度末進行に更に急な予定もアドオンされたりと、今週は異様な盛り上がりを見せておりました当社ですが、私としては緊急出張を回避出来ただけで満足ですw

さて、クソ忙しいとスマホも大活躍なわけでして、そんな時にスマホが強制アップデートとかされていた日には叩き壊したくなる衝動に駆られるわけで・・・

そんな超大忙しだった今週、普段から仕事で使っておりますASUSのZenfone3が、なんとAndroid8.0へと華麗にもバージョンアップなさいまして、使いづらくてかないませんでした(汗;

 

iPhoneもAndroidも、Wifiに接続しておりますと勝手にアップデートファイルを取得しやがりまして「アップデートしろ!アップデートしろ!」と言ってきます。Androidはそれを回避するために「勝手にやらない」の指定をしてあったのですが、私のスマホをカチャカチャとしておりました某お師匠様(id:fxse)がアップデートボタンを押してしまいまして、この様な結果に・・・

iPhoneはアップデートファイルのダウンロードを回避させるのが非常に難しいため、Wifiに接続してある最中にダウンロードされてしまう事から、もし飛行機の中で従量制接続してる最中に1GBを超えるようなファイルをダウンロードされたら、たまったもんじゃありません。そのため、機内で使う可能性があるiPhoneに関しては、アップデートファイルのダウンロードをさせない苦肉の策としまして、容量一杯一杯まで適当なファイルを入れてアップデートファイルが保存できない状態を作り出してあります。

 

今回はたまたまAndroidでの出来事でしたが、iPhoneと比べたらAndroidは全然マシです。そろそろ、私の周りではiPhoneを放棄しだしてる方も多いですし、私もiPhoneは卒業の頃かなと思ってます。

Windowsもそうなんですが、この全然「ゆーざーえくすぺりえんす」の欠片も無いような全自動フルオートマチックで強制アップデートはどうにかならないものでしょうか。

早生まれはデメリット?

うちの子どもたち、今月で1歳になります。1年前の3月に生まれたので当たり前なのですが、3月生まれと言う事で早生まれなんです。

生まれる前に、このブログでも話題にしたのですが、早生まれのメリットとデメリット。よく早生まれはデメリットが多いと言われますが、約1年経過してみまして、その間にあった事、考えた事、調べた事をまとめたいと思います。

 

まず、実生活の上で、一番のデメリットは、

あらー、早生まれで大変ねー 

と、レッテル貼られて面倒くさいかなって事w これ、想像以上に面倒でして、なにしろ「早生まれ=大変」と言う固定概念がある方に何を言っても通じませんww

しかも、こう言う事を仰る方って比較的良いところの奥様だったりしまして、そんな方には、このように対応しております。

ええ本当に、でも、

慶◯幼稚舎(小学校)や早◯田初等部、学◯院初等科とか、早生まれだけのグループで受験出来るそうなので、お受験には有利のようですから、その点だけは助かりますよねー

こう言う事を仰る比較的良いところの奥様方、お受験には敏感ですので、皆さん悔しそうになさっておられますww

早生まれは大変固定概念に対する対抗手段として「有名私立小学校での入試の事例」を挙げてしまったのですが、実際よーく考えてみますと、生まれ月でグルーピングすると言う事は、そのグルーピングした中で合否の判断を行うと言う事で、別に有利も不利も無いんです。強いて言うなら、早生まれとして「1月から3月」をグルーピングする場合には、やっぱり3月生まれが若干不利かもw

 

この「有名私立小学校での入試の事例」で反応が薄い方の場合、次の作戦、

アメリカの大学に入る時には、3月生まれですとむしろ学年の先頭の方になりますから、かえって有利になるらしいんですよー

これからの時代、世界ランキングで東大より上の大学が山程あるアメリカの大学への入試が少しでも有利な方が助かりますよねー

実際には、アメリカは州によって何月で入学を区切るとか違ったり、そもそも大学への入学には大学入学資格を求めているだけで年齢すら関係無かったりする大学も多いのですが、実際に年齢条件満18歳を求めている大学もあったりしますので、その場合には有利になることもありますw

 

本当のデメリットとして「生まれてから中学卒業までにもらえる児童手当が少ない」とか、同じく「医療費助成の期間が短い」とかあります。児童手当は月額1万円が4月生まれと比べて11ヶ月分で最大11万円分*1少なくなりまして、双子ですと22万円の損、医療費助成は一番必要と思われる乳幼児の時代には全員が受けられますから、確かに一般的に多くの自治体で対象になっている中学卒業までで見ますと4月生まれに比べて期間は短くなりますが、実際にはあまり問題は無いような気がします。

 

逆にメリットとしては、民間企業では定年退職が生まれ月の月末なので、定年退職になる時に4月生まれより11ヶ月長く働く事で生涯賃金が多くなり、厚生年金への加入期間が11ヶ月長い事で年金額が多くなる。

コレ!早生まれのメリットここに極まると言う感じでして、児童手当の11万円少ない事なんて一気に吹っ飛んでしまうメリットです。しかも、3月生まれですと4月生まれに比べて最長の生涯就労月数でして、なんとボーナスの支給も4月生まれより2回多いんです。

実際、サラリーマンとして一生を勤め上げるかどうかなんて分かりませんが、親が子に残してあげられる選択肢として、後から加える事が出来ないメリットとしては、児童手当の11万円減額を捨ててでも与えてあげたいオプションと言えます。まあ、選んで与えたわけじゃありませんけどw

 

我が家としては目に見えるデメリットはあまり無く、一番のデメリットは「早生まれ大変ねー」と言う意見に反応しないとならない面倒くささでしょうか。 そもそも誰かと比較してるから「メリットとか、デメリットとか」「楽とか、大変とか」そんな比較をしてしまうわけです。

まっ、4月生まれのお子さんを持つ親御さんに話を聞きますと「4月生まれだから楽ちんね」とか「4月生まれだから有利でいいわねー」とか言われるそうでして、やっぱりあちらさんも、4月生まれで最大のデメリットは色々と言われる事のようですw

 

「よく早生まれはデメリットが多いと言われますが、約1年経過してみまして実際どうなのか」の結論としては、

そんなの、わかんねえw 


*1:子どもが2人までの場合に、3歳から小学校入学までの期間の一般的な自治体での支給額1万円×11ヶ月で算出してます。

同一労働同一賃金

最近はニュースなどで「同一労働同一賃金」この8文字熟語を見ない日が無いと言うくらいですが、ずーっと以前から「本当に正しいのか?」って疑問なんです。ずーっとって言うのは、大学を卒業して就職してからくらいですので、まだ自分自身は正規雇用と言われる俗に言う正社員として働いていた頃です。 

今はそれでも一応は雇用する側の立場になってますが、そんな今でも同じ事を考えておりまして、ただ株主様への手前、おおっぴらに自分の考えだけで雇用方針を変更できないと言うジレンマがあると逃げているだけですw

ここまで書きますと、普通は「頑張って正社員になった人と同じだけの給与を払わないとならないなんて間違ってる」と思ってると思われるかもしれませんが・・・

 

非正規の人のほうが、賃金多くていいんじゃね?

 

って思ってるんです。これ、もしかしたら経済学部を出られた方と、私のように法学部を出た人間の考え方の違いなのかもしれませんけど。なんで経済学部と法学部の違いが登場するのかと言いますと、経済学部の方って効率重視w それに比べて法学部の人間ってなるべく綺麗事でカタをつけようとしますww

なぜ「非正規の人のほうが、賃金多く」なんてトンデモ発想とも言われかねない事を考えていたのかと言いますと、

 

正規雇用の人の「安定」も、

賃金の一部として評価されてしかり

 

じゃ無いかなって思うわけでして、そう考えたら現時点で同一労働を行っている正規雇用の人と同一賃金と言うだけでは「等しい」とは言えないかなって思うわけです。

さすがに、上場企業のエリートの皆さんと同じような社会的地位まで評価しろとは思いませんし、その部分は勉強頑張っていい大学出て就職活動を勝ち抜けた事への報酬であろうかと思いますので、そこまで評価して同一にしろとなったら社会主義になってしまいます。いや、社会主義の国でもそこまで同一じゃ無いと思いますw 

 


 

あれ?3月3日に公開したつもりでおりましたが、公開されてませんでした(汗;

また過去日付で公開しておきますww

日本の学歴社会は歪な構造なのか?

タイトルほど大した内容じゃ無いんですが、この前うちの怪鳥さま(id:fxse)と話たんですよ「日本って、ほんと誰にでもチャンスがある素晴らしい国だね」って。

なんでこんな話になったのかと言いますと、うちの会社のグループ従業員向けにやっております学童クラブに来ている小学生のお子さんが、学習指導で来ている大学生の先生にこう聞いてきたんだそうです。「頑張っていい大学入らないと大きい会社に入れないんだよね?先生と同じ大学に入るには、どうやって勉強したらいいの?」

 

大手の上場企業の場合、「そこそこの大学」に通っておりませんと説明会の枠すら少なかったりして、就職するには非常に困難です。ただ、逆に言えば「そこそこの大学」に通っていればチャンスはあると言う事でして、もともとコネ採用だけしかしておらず門戸を封鎖している会社だらけの諸外国と比べたら、非常に公平に就職するチャンスがあると言えます。

もともと勉強が好きで頑張って来た子、将来の目標があって必死になって勉強をした子、「そこそこの大学」に入る事が出来た子にもいろいろと理由はあるかと思います。ただ、それでも高校生まで勉強を頑張った事は間違い無く、勉強以外の事にだけ注力していた子と入学出来る大学のランクに差が出来てしまうのは仕方ないかと思うわけです。もし大学による区別を無くしてそこまで平等にしろとなったら、勉強を頑張った子の頑張りを全く評価しない世の中、むしろ勉強なんてしない方が得をする世の中になってしまいます。

よく、経団連に加盟する会社の就職解禁の時期になりますと時期を合わせて一律で就活をする是非についての記事が出たりしますが、 まさに誰にでもチャンスを与えるために一律で見た方が良いので一斉の就職機会となっている部分も大きく、諸外国のように一斉の就職機会では無い場合、この誰にでもチャンスがある日本の良い部分が維持出来なくなる可能性もあるでしょう。

 

いま、うちの会社には4月から社員として勤務する新入社員予定者が、今年も就職までの期間インターンとして働いております。いろいろ理由はつけているのですが、企業側からして見たらインターンで働いてもらった方が色々と都合がいいw

そして、新入社員の子としてみたら「早く東京に出て好きな事が出来る」と言う部分と「仮に将来転職しようと思った際に4月まで厚生年金の記録が無ければ、ちゃんと新卒で就職したと言う証明が簡単」と言うメリットがあります。特に後者は重要でして、やはり何かと日本の企業は区切り区切りを重要視しますので、卒業後に就職した会社と同じ厚生年金の記録が大学在学期間中からありますと、色々と・・・

 

いずれにしましても、冒頭で学習指導の大学生に質問をした小学生のお子さん、目的は若干微妙な部分もありますが、勉強をしたいと言う意欲は決して悪いものではありません。勉強を頑張って見識を広げ、いい会社に入る以上の大人になってくれたらいいなと思います。

東京中央郵便局から出したハズなのに・・・

先日ある方から、ことさら東京から出した郵便物と言う事を強調した郵便物を差し出して欲しいとお願いされまして、東京中央郵便局から郵便物を差し出したんです。消印が「東京中央」と入ったら「東京から」と分かりやすいでしょうから。例えば「日本橋」とか「麹町」ですと、こんな地名は日本中にゴロゴロありますから。時間がある時なら、東京高等裁判所内郵便物から出すんですけどww

 

しばらくして、そんなお願いをされた先から電話がありまして、よくお礼を言われました。そして、その時に「銀座と言う消印だと、東京って言う感じがします」って言われました・・・、あれ???

差し出しに行ってもらった秘書子さんに「あれ?あの郵便って、東京中央から出したよね?」と聞きましたら、間違いなく東京中央郵便局の正面入り口前にあるポストに投函したと言うんです。

 

この前、東京中央郵便局の前を通りかかった時にこの件を思い出しまして、ポスト見てみたんですよ・・・

 

東京中央郵便局ですね。写真の左側に写ってるレンガの建物は東京駅です。

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うちの秘書子さんが投函したポストです。このポストの左側が、東京中央郵便局の入り口になってます。

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正面から見ても普通のポストですw 

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集荷時間の部分をよく見てますと・・・、ん?

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もうちょっと、よく寄って見ますと・・・、んんん?

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えっ!

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郵便局に入りまして、案内の方がおられましたので聞いてみましたところ、なんと、今は東京中央郵便局は集配業務を行っていない郵便局になってしまったので、外にあるポストは銀座郵便局が収集しているんだそうです。それどころか、東京中央郵便局にあります普通の郵便窓口が午後7時に閉まった後の夜間窓口、一般的に「ゆうゆう窓口」と言われているところの運営は銀座郵便局が行っているんだそうです。

ですので、通常の窓口営業時間内に東京中央郵便局の窓口へ郵便物を出すと「東京中央」の消印になり、夜間にゆうゆう窓口で郵便物を出すと「銀座JPタワー内」と言う消印になるんだとか(汗; 

 

東京中央の消印が欲しい方は、営業時間にお気をつけ下さいw

シンガポールエアショー

いま、出張でシンガポールに来ております。

今回シンガポールに到着しまして、いつもと違ってヤケに空港に隣接する博覧会会場の方が賑やかだなと思いましたら、シンガポールエアショーやってました。

 

金曜日までが商談会

www.singaporeairshow.com

 

土日が一般公開

www.singaporeairshow.com

 

なんだそうです。だから、見たことも無いようなエアバスカラーのダックスフンドみたいに長い飛行機も止まってたんですね。エアショーっての自体は知ってますし、エアショーをこの期間にシンガポールでやっているのも知ってはいたんですが、実際にエアショーやってる最中に空港に行ったのは始めてでした。

 

と、言うだけ週に1回のペースを維持するだけの更新となっております。前回の、今回分に取っておけばよかったかも。ぶっちゃけ今回は非常に忙しいです。

誰かさんのせいでwww

 


 

ところで、うちの奥様に電話をした時にこの件を話ましたところ、ちょうど近くにおりました家政婦7号が聞いてしまったらしく、彼女は飛行機とか大好きなので「ずるいです。ずるいです。社長だけ、一人でエアショーとかずるいです」と、以前の秘書子してた頃の素に戻っておりましたw

やっぱり、秘書子辞めさせて家政婦にしてよかったかも・・・

 


 

公開するの忘れていたため、2月10日23時59分59秒で公開しておきます。

「資本金って、ぶっちゃけ何?」

ブログの下書きを整理しておりましたところ、過去に書きまして日の目を見る事が無かったこんな記事を発見しました。まだ毎日更新をしていた段階で予約用に書いてあったものです。 

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下書きしたのは約1年前でして「つい最近ではシャープや日本航空の減資して新規株式発行による増資を行うとかのニュースの際」と言う記述に古さを感じますw

 

このまま埋もれてしまうのも勿体無いので公開しておきます。本当は、新しく書くのが面倒で「いいの発見した!」って方なんですけどwww

今回のブログは、青文字の部分は今回足した部分、通常の黒文字の部分は以前書いた下書きにあったそのままの部分となっております。

 


 

この記事、実はいざと言う時のためにずっと前に書いたものですw

そう、もうどうしても今日は書けませんでした~残念!って言う時に、自動的に発動するように仕組んでると言うアレです。

多分、今日の私は仕事で疲れ果てて23時59分59秒までに何か書くことが出来なかったのでしょう。仕方ありませんので、ずっと昔の私がそんな今日の私に代わってブログを投稿します。

 


 

先日、と言いますか、この記事を書いている段階では本日の事なのですが、この記事が公開されるのは後日になりますので、先日で書き始めております。

 

えっと、タイトルの「資本金って、ぶっちゃけ何?」なんですが、ある人に「資本金って、会社が持ってるお金?多い方がいいの?」と言う質問をされました。ごく普通に生活されている人からしますと「資本金」なんて事に関する質問は、税理士さんや公認会計士さんの専門分野だと思われるかもしれませんが、何を隠そう資本金そのものを直接扱っている専門家は「司法書士」です。別に隠してませんけどw

 

税理士さんや公認会計士さんが扱う分野で資本金に似たものとしては「資産」や「純資産」と言うものがあります。また、純資産は資産から「負債」を引いたものでして、この純資産は「資本」とも呼ばれます。

あれ?「資本」は「資本金」と似てますよね?この資本の中には実は資本金も含まれまして、図式で示しますと、このような関係になります。

 資 産

・現 金
・備 品
売掛金

 負 債

・借入金
・買掛金

 純資産

・余剰金
資本金

これ、どこかで見た事ありますよね?たま~に、ニュースや新聞、雑誌なんかに載る事もありますし、つい最近ではシャープや日本航空の減資して新規株式発行による増資を行うとかのニュースの際に随分とお目見えました。

この表、日本語では「貸借対照表」または「バランスシート」と言います。名前だけは聞いた事がある方も多いかと思います。左右別にどちらがどちらでもいいのですが、一般的には左側が借方(資産)、右側を貸方(負債)として書く事が多いです。そして、資本金と言う会社の元になるお金が何故か表の右側の負債と同じ側に入っているのですが、これは「出資者から無期限で借りてるお金」と言う資本金の意味を考えて頂ければ分かるかと思います。 

この表の中で、税理士さんや会計士さんがあまり気にしない数字、それが資本金でして、なぜかと言いますと資本金だけは「自分で決める」金額だからです。それ以外の数字が事業活動から計算しないとならないのとは違い、税理士さんや会計士さんが必死に帳簿とにらめっこする必要が無いからなんです。 

 

司法書士がお客さんにお願いされて会社を作った時、まあ別に自分で作ってもいいんですけどw 会社を作った直後の貸借対照表はこんな感じになります*1

 資 産
・現金 100万円

 負 債
・なし

 純資産
資本金 100万円

超分かりやすいですよねw この会社の資本金は100万円で、現金が100万円ある。「なるほど、資本金100万円の会社だから、現金100万円あるんだな」と言うわけです。負債無しってどれだけ優秀なんだって言う感じですが、どの会社も作った瞬間だけはこの状態ですw

 

次に、この作った会社で荷物を配達するために車が必要だったとします。この車がコミコミで120万円だったとして、資本金の100万円と社長からの借り入れ20万円の合計120万円で車を買いますと、貸借対照表はこのようになります。 

 資 産
・固定資産(車) 120万円

 負 債
・借入金  20万円

 純資産
資本金 100万円

あれ?さっきまで資本金と言って現金があったのに、車を買ったら現金は無くなっちゃいましたが、資本金は100万円そのままです。しかも、一度買った車なんてもし即効で売り飛ばしたとしても、買った金額以上になる事は無いでしょうけど、買った価値でそのまま資産となってます。

仮に、買った直後その日に全損事故を起こしてしまい価値が0になったとしますと、貸借対照表はこのようになります。

 資 産
・なし

 負 債
・借入金  20万円

 純資産
資本金 100万円
・余剰金-120万円

あれれ?資産と呼べる車が無くなってしまったので資産はゼロ *2に、借入金の20万円はそのまま残り、資本金が100万円そのままなので、左右の合計を合わせるために余剰金と言う項目でマイナス120万円として計算するしか無くなってます。ってコレ何か変ですよね?資産が無くなってしまったんだから、資本金を無くせばいいと思いますよね?でも、資本金は会社の戸籍とも言える登記に記載されてますから、無闇矢鱈に0にするワケにいかないのです。

この、純資産がマイナスになった状況状況、これを債務超過と言います。例えば、今回の全損事故をした車を資本金と同じ金額の100万円で買った車でしたら、純資産はゼロにしかなりませんので債務超過にはなりません。ただ、そもそもお金が全く無い状態、そしてお金を稼ぐ手段が無い状態ですので会社として立ち行かなくなってますから、必ず借り入れが発生するでしょう。その段階で債務超過と言う事になります。

 

いずれにしましても、資本金の金額は100万円のまま変化がありませんから、法務局へ行って会社の登記簿を見てもこの状態は分からないわけです。

つまり、貸借対照表は法務局で登記されていない以上、登記簿に記載されている資本金の額と言うのは「過去にどれだけお金を集めた実績があるのか」と言う、過去の栄光に対する一つの指標でしか無いわけです。当然、集めたお金ですから会社を閉鎖した時には返さなければならない「負の財産=負債」でもあり、大きければ大きいほど良いと言うわけではありません。また、会計上や税務上では、資本金を元に計算する事も多いため、一概に過去の栄光とも言えない部分もありますが、資本金の金額を見ただけでは何も分からないと言う事は同じです。

 

 

もし、これ「会社始めて直ぐにお金も車も無くなっちゃったんで、一からやり直したい」となったら、事業継続する方法は3つあります。

・社長からの借入金で会社を運営する

・一旦会社を精算して、再度会社を設立し直す

・資本金を増資して、健全な資金状態にする

現実的には一番上の「社長からの借り入れ」でしょう。例えばもう100万円、社長から借り入れまして事業を継続する場合、その時の貸借対照表はこのようになりまして、なんとも危険な香りがする貸借対照表ですw

 資 産
・現金 100万円

 負 債
・借入金 120万円

 純資産
資本金 100万円
・余剰金-120万円

次の方法は「これは無いかな?」と皆さん思うかもしれませんが、将来の事を考えますと、実は一番良い方法だったりもするんです。変んな履歴を残しませんから。とは言っても、経理上のやりくりだけで一度も決算を迎えて無ければ、通常は車の全損廃車くらいなら、誤魔化して社長の個人の物だった事にしてしまう事も出来ますけどw

それは置いておきまして、一番下の増資ですが、これあまり意味は無いので普通はこの程度ではやりません。先ほどのシャープや日本航空の時にも登場した増資とか減資なんですが、手続きにも随分と手間もお金もかかったりしまして、この程度の事でやっておりますと手数料貧乏になってしまいますw それでも大企業でしたら、当然手数料以上のメリットがあるので行うわけです。まあ、手数料貧乏になると言っても、それでもどうしてもと言えばどの会社でも手続き上は可能でして、例えば先ほどの貸借対照表の会社でもう100万円増資したとしたら、こんな感じの貸借対照表になりまして、キレイさっぱりと言うわけです。

 資 産
・現金 80万円

 負 債
・借入金  20万円

 純資産
資本金 200万円

この3つの事業継続の解決方法で、一番上の借り入れする方法でしたら経理上の問題ですので税理士さんや会計士さんだけで完了しますが、2番目と3番目の手続きには法務局への登記申請が入るため、扱うのは司法書士と言うわけです。

 

資本金と言うものが、実は計算上だけで存在していて、会社の良い悪いをそれだけで判断出来ないと言う事がお分かり頂けたでしょうか?最後の事業継続する方法については、結局は用意するお金は一緒だったとしても、手続き方法によってお金の意味が違ってくるだけなんです。

ただし、設立時の資本金の額に関しては、実際に会社を作る際には税務上で有利になりますように、1000万円未満の資本金で設立する場合が多いです。設立から2年間消費税の支払いが不要であったり、税率が低くなったり、交際費を損金計上できたり色々ありますんで。

 

 

最初に書きました「資本金って、会社が持ってるお金?多い方がいいの?」と言う質問をして来た「ある人」とは、これ中学生です。いつもお世話になっておりますお隣の、体育会系の会社さんに職業体験で来ていた中学生からの質問の時に、なぜか私も呼ばれましてお付き合いしましたところ、このような質問があったと言うわけです。

目の前でもう少し分かりやすく、質問があれば都度答えながらでしたが、中学生にもなんとなく「資本金」と言うものが分かったような気になってもらう事には、どうやら成功したようですww

どうですか、過去中学生であったろうオッサン&オバサン大人の皆さんは、お分かり頂けたでしょうか?


*1:設立に際して必要だった費用は設立後に会社から支払う事が出来ますが、今回はあえて無視しまして負債はゼロとします

*2:通常はこう言う書き方はしませんが、分かりやすくするために借方をゼロにしました。